晃華学園の理事リストと定款|晃華学園事件|国連勧告に違反し生徒を児相送致した晃華学園との裁判記録

晃華学園の理事リストと定款(法人の寄付行為)

2015年9月


 

1. 学校法人晃華学園の理事リスト・定款公開

 晃華学園事件訴訟において、これまで被告法人晃華学園側が秘密にしてきた、理事のリストならびに寄附行為(定款)が公開されました。これによりますと、2015年度の理事は、次の通りです:

 

 1. 柿山隆 (理事長)

 2. 富永倫彦 (副理事長、晃華学園学園長)

 3. 和泉田健治 (晃華学園中学校・高等学校校長)

 4. 田島亮一 (本件小学校校長)

 5. 墨田富美子 (汚れなきマリア修道会日本管区長)

 6. 伊藤昌子 (汚れなきマリア修道会)

 7. 野村久枝 (汚れなきマリア修道会)

 

 ところが、同時に公開された被告法人晃華学園寄附行為(定款)は、理事の構成について、次のように定めています:

 

 第6条 理事は、次の各号に掲げる者とする。

 (1) 校長、園長のうちから理事会において選任した者 1人

 (2) 評議員のうちから理事会において選任した者 1人

 (3) 学園長の職にある者 1人

 (4) 宗教法人汚れなきマリア修道会の代表役員 1人

   代表役員の推薦するカトリックの信者 1人

   責任役員のうちから理事会において選任した者 1人

 (5) 学識経験者又は学園の功労者のうちから理事会において選任した者 1人

 

 ここから明らかの通り、「宗教法人汚れなきマリア会」出身で理事になると定められているのは、第6条第4号の1行目「マリア修道会の代表役員」1名だけです。2行目は、推薦された理事が「カトリックの信者」であることを求めていますが、それを「汚れなきマリア会」関係者に限定する規定ではありません。素直に読めば、「汚れなきマリア会」以外の信徒を理事とし、より広い知見を以て学園のガバナンスを求める規定であるともいえるでしょう。第3行目の「責任役員」とは、寄附行為(定款)に定義のない職名で、意味不明です。

 

 被告法人晃華学園は、この寄附行為(定款)で、東京都の認可を得ました。ところが、理事会の実際の構成を見ると、定款の規定を超えて、多くのポストを宗教団体である「汚れなきマリア会」修道女が独占しているのです。被告石上壽美江が理事長だったときは、さらにもう一名が加わり、理事会の過半数を「汚れなきマリア会」関係者が占めていたと考えられます。現在でも、被告田島亮一のように、被告石上の走狗となり原告伶龍を児相に遺棄した論功行賞で理事になり、「キリスト教の愛=私のI」などという怪しげな教義を振りまく人物が理事に含まれています。本年度から、学校法人暁星学園理事長兼務のまま柿山隆が被告法人晃華学園理事長に就任しました。これは、文部科学省が理事長は職務専念すべきとしているところからも大変疑問の多い人事であり、訴訟対策として被告石上が理事長を辞任したかの如く仮装している可能性が濃厚です。要するに、今日に至るまで、基本的に「汚れなきマリア会」の独裁体制が続いているのです。偏差値が急落し、志願者が前年度の8割台で等差数列的に急減している晃華学園の現在の危機的状況にも拘わらず、何の改革もなされず、イメージを振りまくだけで生徒集めを図っている現状は、中・高を含む被告法人晃華学園のこのような宗教団体による学校の独裁的支配というガバナンスの特徴がもたらしたものだといってよいでしょう。

 

 周知のように、カトリック教会の組織はローマ法王を頂点としたピラミッド型ヒエラルキーの支配構造を特徴としています。上意下達が徹底し、下位者は上位者に対して絶対服従することによって成り立っています。被告石上は「汚れなきマリア会」の修道女であるところから、被告石上が被告法人晃華学園の理事長であったときも修道会に対する絶対服従の関係が存在しました。従って、被告石上が被告高階の学校体罰を容認し、それを隠蔽し、体罰に抗議する保護者に報復するため虚偽の「虐待通告」を所沢児相に繰り返してきた行為は、この理事会の構成からして、被告石上が、「汚れなきマリア修道会」の意に敢えて背いてなした行為であるとは到底考えられません。

 

被告石上は、1933年生まれ。つまり、伶龍君の児相送致を行なったとき、被告石上は何と80歳近かったのです。80歳で現職の理事長・小学校校長です。どこの会社でも、だいたい60歳で定年、そのあと嘱託などをして65歳を過ぎるとリタイアですね。それが、被告石上は80歳で、理事長+校長の高給をとり続けていたのです。余人を持って代えがたい、素晴らしい人格者だったからでしょうか? いえいえ、もしそうならば、まだ70年は生きる伶龍君を、あと余命xx年の被告石上が児相送致して生涯を潰すようなことはしなかったでしょう。 スターリンも毛沢東も、死ぬまでトップの地位に座り続けました。絶対権力に、誰も触れることができなかったからです。

 

 女子修道会の「汚れなきマリア会」に対応し、柿山が理事長である学校法人暁星学園などを経営する男子修道会「マリア会」には、吉村元小学校校長ときょうだい関係にある吉村新一郎管区長が学校運営の内紛を巡って同会の聖職者に殺された事件、また、英国暁星国際学園の経営失敗を、明治時代からの伝統を誇った横浜のセントジョセフインターナショナルスクールの廃校とマンション業者への跡地売却で強行的に尻ぬぐいし、これに抗議する保護者らを警察権力の導入で排除した事件、木更津の暁星国際学園との関係、そして、いじめ被害を受けた生徒が突発的に刃物を振り回したところ、待ってましたと警官を校内に呼び込んでその生徒を少年院送致した暁星学園(男子)の事件など、民主主義的な風が十分通っていないことに起因する不祥事が、マリア会系列校には多数あります。

 

 このことは、このたびの原告伶龍への担任教諭による暴行並びに児相送致という晃華学園事件が、疑問の多い理事構成によって被告法人晃華学園を独裁的に支配している宗教団体=マリア会系列修道会の組織的体質によるものであることを示しています。

 

 晃華を皆が気持ちよく学べる民主的な学園に改革してゆくためには、そのガバナンスをこの「汚れ多きマリア会」から断ち切ることが絶対必要です。児童相談所とも、結びついたままです。現状のままでは、二度目、三度目の晃華学園事件が起こる蓋然性が高いと考えざるを得ません。宗教団体に問題がある場合、それが法人を独裁運営する私立学校には、大変なリスクが孕まれているのです。しかし、いちおう入学定員が充足されている限りは、いくら偏差値が低下し、生徒の質が下がっても、経営は成り立ちますから、改革への動機はほとんど生まれないでしょう。つまり、この晃華学園の将来には、暗澹たるものがあるといわざるを得ません。


学校法人晃華学園寄附行為(定款)

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